卒業論文 テーマの決め方


卒業論文のテーマを夏ごろまでに決めなくちゃ…と焦っている方、多いのではないでしょうか?

卒論のテーマを教授が与えてくれる学校もあるそうですが、興味の無いテーマが与えられた時程書きにくい事はありません。卒論は何よりも自分の興味を持ったテーマにしましょう。全く興味が無いものにしてしまうと調べる気力も無くなり、「これについて言いたいことなんて無い…どうでもいいし…」と気が滅入ってしまいます。調べていくうちに専門用語も沢山出てきて、何がなんだか分からなくなってしまうでしょう。しかし、あまり大きなテーマでは書くことが定まらず、何を言いたいのかがぼやけてしまいます。

例えばファッションが好きだからと言って「ファッション」というテーマではあまりにも大きすぎます。ファッションと言ってもカジュアル、モード、エスニック、ギャル、B系…様々なファッションがあります。民族衣装についてなのか、モダンファッションについてなのか、服の流行の移り変わりについてなのか、日本のファッションの他の国からの影響についてなのか…。あらゆる事が書けますよね。

卒論のテーマを決めている段階ではまだ漠然と「ファッション」等と大きなテーマを持っていても大丈夫です。しかし、提出期限を考えると夏ごろにはテーマがより狭く絞られるように、この期間に自分が何について興味があるのかをファッションの資料を調べ、大学の講義から考えていきましょう。

卒論のテーマは「先進医学の研究と実用化までの問題点について」「化学調味料の味覚への影響について」など、「○○について」というテーマでも良いですが、それではまだ漠然としていて書きにくい…何を書いたらいいのか分からない…とお困りの方は、「なぜ○○なのか?」「○○とは何か?」「○○と○○の違いは?」というような疑問を問いかけるテーマにすると書きやすいです。例えば、「なぜ日本人の英語力は上がらないのか?」「大人とは何か?」「お人好しとお節介の違いは?」といったテーマにしましょう。

これら疑問形のテーマは取り上げたい問題がはっきりしていてとても分かり易いですよね。次にそのテーマの疑問に対する答えを考えたらいいのです。「1+1の答えは?」という問いかけとは違い、答えが1つとは決まっていません。同じ疑問でも答えは人それぞれです。

このようにあらゆる人の考え方によって様々な答えが出て、その答えを証明する理由もまた人それぞれのもの、これが答えだとは決めつけられないもの、それが論文です。「なぜ日本人の英語力は上がらないのか?」に対する答えがあるとしたら、日本人の英語力は今頃世界トップクラスかもしれませんよね。でもその答えがわらかない、だから様々な人が「こうではないか?」「ああではないか?」と、英語力の高い国の教育と日本の教育を比較してダメ出ししてみたり、過去の日本の教育を見直してみたりして答えを探すのです。

そんな答えの無い疑問に対して、自分の答えを探すために、過去の研究資料を集め、それらを元に自分の言いたいことを証明しましょう。

 

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