6月も終わり、7月になりました。そろそろ卒論のテーマも決めたり、章立てを作ったりしている方も増えているでしょう。中には、「卒論の章立ての締切まであと3日しかない!」という方もいませんか?
もし「まだテーマも決まってないよ」「テーマでダメ出しされる」という方は卒論の資料の集め方を参考にしてくださいね。
卒論の章立てで大事なのは、ぱっと読んでどんな話かイメージできることです。
例えば、将棋でプロの棋士とコンピュータが対局した電脳戦を卒論のテーマとした場合で考えてみましょう。
章立て例
・はじめに
・本論
・おわりに
・参考文献
これだとどうでしょう?サッパリ話が見えません。また、卒論の章立てがしっかりしていないと、どこから手をつければいいのかがわからなくなってしまいます。
・はじめに
研究の背景―コンピュータの進歩
研究の目的―人間はコンピュータに勝てるのかどうか
先行研究のレビュー
・第一章 コンピュータの発達と将棋
・第二章 将棋界の仕組み
・第三章 電脳戦の沿革
・第四章 電脳戦からの考察
・おわりに
人間はコンピュータに勝てるのか
・参考文献
これだとちょっとイメージがわきませんか?
少なくとも、ここまで考えれば、各章で必要な資料を集めたり、それぞれの内容を膨らませたりしていけば、少しずつ形ができあがっていきます。
意外と重要なのに知られていないこととしては、先行研究のレビューがあります。
簡単に言うと、自分が調べようとしているテーマについて、これまでの方々がどのような研究をしてきたかです。
先行研究についてはこれから別の記事で詳細を書きますが、章立ての作成と同時に進めると効率がいいのが先行研究だという認識を持っていただければと思います。
話がそれましたが、卒論の章立ての締切が近い方は、次の部分に着目してみましょう。
1なんでこの分野を研究したいと思ったのか(研究の背景や目的)
2その分野の歴史はどうだったのか(沿革)
3今その分野はどうなっているのか(課題)
4これからどうなっていくのか(今後の展望)
これら4つに沿って卒論の章立ての構想を練ると取り掛かりやすくなります。