幼少期のスキンシップ~サンプル解説


サンプル論文の解説をします。サンプルとしてあげた「幼少期のスキンシップ」はこちらへ

1冒頭部
 幼少期の子どもにとって、スキンシップはどのような影響があるのだろうか。また、幼少期におけるスキンシップの量は、子どもが成長していく過程で、本人の成長にどの様に影響していくのだろうか。

まず問題提起ですね。これはレポートでどのような問題文を出されているのかに合わせて変更頂ければ問題ありません。

2具体的な事例を出して論点を絞りに行く

日本では一般的に、触れない(スキンシップをあまりしない)育児方法を行い、情緒的なものを子どもに与えるべきではなく、理性的判断に基づいて接するべきだと言われる。
 (中略)
 例を挙げると、子どもが何かいいことをしたときの「ご褒美」としてのスキンシップだ。

レポートの質を高めるには、身近な事例やこれまでの見聞を盛り込むことが重要です。また、具体的な経験を冗長に書くのではなく、端的にまとめつつ、「他の場面でも当てはまるよね?」と抽象化すると説得力が増します。

3 背景説明

この背景には、他にも人前でのスキンシップやボディランゲージを恥ずかしいものとみなす考え方もあるからだ。

2で挙げた抽象化です。日本の文化や価値観を盛り込むと、採点者も納得してくれます。

4 調べたことや知っていることを論じる

この定義に当てはめると、日本で一般的に言われている育児方法は、①を大きく制限するため、子どもと母親(もしくは父親)間のコミュニケーション方法が限定されることになる。

(中略)
幼少期からのしつけの一環として「情緒的なものを与えるべきではなく、理性的判断に基づいて接するべき」というのも一理あるし、文化的な根拠もあるのだ。

論文やレポートのコツですが、どちらかの立場に立ちたいとしても、反対意見の根拠も示しておくと、自身の立場を説明する際に、「相手の意見も分かったうえでの反論」が効果的にでき、論文としての価値が高まります。

5 自分の立場を表明して根拠も述べる

こういった背景や意見がある中で、私は、幼少期のスキンシップは育児に対し重要であるから、抱きしめる、さするなどのスキンシップを積極的に行いながら接するべきだと考える。その根拠となる私の考えは2つある(以下略)。

今回のサンプルでは前置きが長く、自分の意見を表明するまでだいぶ時間がかかっていますね(笑)。ですが、しっかりと状況を理解した上での立場表明となっているので、一般的なレポート課題であれば問題ありません。

また、自分の立場を表明するだけでなく「根拠は○点ある」と述べたうえで、それぞれの根拠を述べていくと読みやすくなります。

以上が解説になります。今回のサンプルは他のテーマでも応用がきくので、ひな形としてのご利用はご自由にどうぞ(ただし、そのままコピペすると学校にバレるから、それはやめてくださいね)

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論文サンプル「幼少期のスキンシップ」


論文代行の書ける屋です。今日は論文サンプルとして、幼少期のスキンシップをテーマにとりあげます。子どもや教育関係の学部にいる方にとって、「スキンシップの重要性」は卒論や修論でも取り上げられる論点といえるでしょう。

サンプル課題 「幼少期のスキンシップについて論じなさい」

サンプル論文
幼少期の子どもにとって、スキンシップはどのような影響があるのだろうか。また、幼少期におけるスキンシップの量は、子どもが成長していく過程で、本人の成長にどの様に影響していくのだろうか。

日本では一般的に、触れない(スキンシップをあまりしない)育児方法を行い、情緒的なものを子どもに与えるべきではなく、理性的判断に基づいて接するべきだと言われる。
例えば、
「あまり抱っこばかりしていると抱きグセがつくから良くない」
「早く子どもを親から自立させるために、小さい頃から独りで寝かせるクセをつけよう」
といった具合に育児の現場では伝えられている。つまり、子どもが母親に甘えてしまい、離れられなくなることを心配しているのだ。また、「理性的判断に基づいて接するべき」ということは、子どもがスキンシップを求めても積極的には応じず、「何らかの理由」があるときにだけ応じる、ということになる。例を挙げると、子どもが何かいいことをしたときの「ご褒美」としてのスキンシップだ。
この背景には、他にも人前でのスキンシップやボディランゲージを恥ずかしいものとみなす考え方もあるからだ。特に、欧米におけるスキンシップと比較すると、日本人のスキンシップは少ないものと言えよう。
「人はなぜスキンシップをとるのだろうか」という理由は
①普遍的かつ確実なコミュニケーションの手段として用いるから
②人間の本能だから
と考えられる。

この定義に当てはめると、日本で一般的に言われている育児方法は、①を大きく制限するため、子どもと母親(もしくは父親)間のコミュニケーション方法が限定されることになる。人が言葉もしくは言葉らしきものを話すのは、1歳~2歳の頃からである。従って、言葉を話せるようになるまで、子どもは母親と言語を用いないコミュニケーション方法を取るより他ない。具体的に言うと、顔の表情を変えることや、泣くこと、そして、スキンシップの3つである。これら3つのうち1つの方法、つまりスキンシップを制限することで、親子間のコミュニケーションが減ってしまうという問題がある。ただ減るだけではなく、コミュニケーションの質そのものも低下してしまう。また、コミュニケーションにおける言葉の役割はたった2割とも言われている。残りは何で補っているかと言うと、実はスキンシップや身振り、表情なのである。日本での育児方法には、言外に情緒的ではなく理知的な子どもを育てようというものがあるかもしれないが、言語の役割が2割であることを考慮すると、決して効率的とは言えまい。そこは、やはり恥の文化の影響も大きいと考えられる。だからこそ、これは大きな問題ではなかろうか。
また、②で言うところの本能も必然的に抑えることになる。もちろん人間社会において全員が本能をむき出しにしては成り立って行かないから、幼少期からのしつけの一環として「情緒的なものを与えるべきではなく、理性的判断に基づいて接するべき」というのも一理あるし、文化的な根拠もあるのだ。

こういった背景や意見がある中で、私は、幼少期のスキンシップは育児に対し重要であるから、抱きしめる、さするなどのスキンシップを積極的に行いながら接するべきだと考える。その根拠となる私の考えは2つある。1つ目は、幼少期の子どもが日常生活から受けているストレスを解消するため。2つ目は、子どもたちへ存在感を与えることが社会的な問題を解決する上で有意義であるからだ。
まず、前者について。人間は触れられるとオキシトシンという「安心ホルモン」と言われるものが分泌される。これは人との信頼関係を築くのに重要な役割を果たしている。幼少期の子どもは、私たちが考える以上に日々ストレスにさらされている(注1)。私たちにとって当たり前のことであっても、子どもたちにとっては当たり前のことではないということが多々ある。見るもの・聞くもの・触れるもの・経験するものに対して大きな刺激を受けているのだ。当然そこにはストレスもある。そのストレスを解消してあげられるのは、やはり家族であり、スキンシップが有効な手段なのだ。また、オキシトシンという「安心ホルモン」はねぎらいの言葉や励ましの言葉をかけられても分泌するが、抱きしめられたときの方が、圧倒的に分泌量が多いのだ(注2)。

(以下サンプルのため省略)

注は下記より引用

1 国際スキンシップ協会HP「スキンシップの語源」
2 「スキンシップと癒し」

さて、論文やレポートとしてのイメージはつかめましたか?詳しい解説は次回の記事で述べます。文章の難易度は人それぞれなので、このサンプルの難易度ではなく、雰囲気や、どういうストーリー展開にしているのかといった点に着目頂ければと思います。

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日本の気候に着目した卒論考察の展開


連休中に台風が来ることで話題になっていますね。

日本の歴史を振り返ると、台風などの天候は大きな影響を与えてきました。そこで、今日は卒論のテーマとして、天候や気候に着目した考察についてお話します。

「いったいなんだそれは?」と言われる気しかしないのですが、「日本の歴史」「文化「食文化」「庶民の生活」「文学」など、幅広い卒論のテーマで天候や気候に着目した考察は使えるのです!

1 飢饉について

「恵みの雨」という言葉があるように、雨が降らないと米がとれず、その年の日本の食生活は大変なことになります。今の時代であれば、天気予報やアメダスのおかげで、どんな天気になりそうかはなんとなくわかりますし、研究も進められています。でも、昔の日本では古典的な天気予報(雲の形、動物の様子)しかなかったわけですし、雨が降らない理由がなんなのかがわからなかったわけです。

例えば、雨が降らないのは「トップが悪いからだ」「仏様のバチがあたった」といったように、現代では考えられないような理由がまかり通ったわけです。

つまり、当時の天候が不安定だったという記述をみつければ、そこから、文化や宗教に結び付けることが可能になるのです。

2 国内の戦いについて

平安時代末期の平氏と源氏の戦い、戦国時代の合戦など、日本では多くの戦いが繰り広げられてきました。現代の戦争でも天候が与える影響は大きいですが、昔の戦いではもっと影響が大きくなります。身近な例を挙げると、雨の中の山道を歩くのは、地面がぬかるんで大変ですよね?しかも、戦いの際には何百人、何千人もがぬかるんだ道を歩いたり走ったりするので、それこそ前に進んだり後ろに下がったりするのも大変だと予想されます。

ほとんどの戦いは、数が多くて準備万全な方が勝ちます(例外もありますが、桶狭間の戦いのように数が少ないです。なお、桶狭間の戦いも近年ではいろんな研究事例が報告されています)。ですが、この「数の量」を逆転する要素の一つが天気だったわけです。

教科書にも出てくる元寇では、「神風」として台風が決定打を与えたと認識されている方も多いでしょう(ご存知の方もいますが、近年の研究では、天候以前に日本側が相手の上陸を防ぐための工夫や成果が多く報告されています)。

このように、天気に着目するだけで、論文には新たな視点が盛り込まれます。

以上です。行き詰った方はぜひ試してみてくださいね。

レポートがまとまらないときはどうする?


卒論・レポート代行の書ける屋です。

先日「レポートがうまくまとめられない」という相談を頂きました。レポートをまとめる際に大事なのは、課題内容を的確に把握した上で、問題を分割して考えることです。

書ける屋では論文やレポート代行する際に、課題内容の把握と問題の分割に力を入れています。例えば、「売上高が減少している当社の課題解決策について」という課題を想定しましょう。まず、売上高は何によって構成されているのでしょう?「売上は売上だよ!」と思った方、それだけでは問題は何も解決しません。

売上高なら、顧客数×平均単価×平均購買回数によって求められます。つまり、当社の売上高が減少している場合、これら3つの因子をそれぞれ分析することから始めなければ、正確に問題にたどり着くことができません。仮に購買回数が減っているなら、既存顧客の支持を失っていることを意味しています。そんなときに新規顧客獲得策を打ち出しても、真の問題解決とは言えないでしょう。もし購買回数減少に向き合うのであれば、実際のお客様を固有名詞で何人かあげて、どのような特徴があるのか、どういった理由でこれまで商品を買ってきたのか、どうして最近買わなくなったのだろうか、という点をそれぞれ思いつく限りリストアップしていきましょう。

例えば、

☆ 顧客数126人→96人

平均単価や平均購買数が変わらないのであれば、顧客数減少によって約3割の売上が失われていることになります。昇進試験やレポートでさらに掘り下げるとすれば、

・同業他社が強力なサービスを展開した

・既存顧客が離れた要因として新サービスの展開が遅れたことにある

といった要因を挙げる一方で、解決策として、

・既存顧客から紹介を得やすいシステムを構築する

・顧客のニーズをくみ取るために、接点を増やす

といったことを挙げるのも一案です。

このようにアイデアを出したものを眺めながら、どこを改善していけばいいのか掘り下げていきましょう。

以上がレポートに向き合う際の考え方とまとめ方のコツになります。

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昇進論文の 執筆の流れについて

 

 

論文サンプル(課題図書対応編)


論文代行の書ける屋です。
「小論文どう書けばいいのだろう・・・」「論文の見本があれば・・・」とお悩みの方が多いので、書ける屋では昇進論文やレポートのサンプルを少しでも多く公開しようと取り組んでおります。
そこで、今回も動画でサンプルとともにポイントを解説しました。
課題図書が指定されている昇進論文では、課題図書の内容をまずは端的にまとめるところからはじめ、その後ご自身の経験や今後の業務に生かすように取り組みましょう。

なお、よくありがちなミスとしては、

1 本の内容をただまとめただけのもの

2 本の内容を踏まえた改善案が盛り込まれていないもの

忙しい中でも本を読んで内容をまとめるのは立派なことなのですが、それだけであれば、ネットから書評をコピペしたり、本の裏表紙を書き写せばすんでしまいます。ですから、本の内容を踏まえて業務改善提案をあげたり、人材育成の方策を提示したり、営業に生かしたり、といった個人的な業務にまで落とし込むことが求められます。

一方で、業務改善案であっても、課題図書のエッセンスが全く入っていないものも当然考え物です。「そもそも本読んでないの?」と疑問を抱かれるからです。「課題図書」が提示されている以上、その本を選んだ出題者には何かしらの意図や情熱があります。本を読んでもらうことで、自己啓発や業務改善につなげてほしいという目的がある以上、そこを外すと評価を得られなくなってしまいます。

全部読みこむのが大変な場合、せめて序論や結論部分は読み、目次に目を通したうえで気になった箇所に目を通すといった対応もあります。

以上が今回の課題図書を踏まえた論文作成のアドバイスになります。

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論文サンプルby論文代行の書ける屋

論文代行は最短でいつ納品されるの?

 

 

昇進論文例「職場の問題点について」


今日は、昇進論文の例としてよく出される「職場の問題点について」出だしのサンプルを記載します。

本論では、職場の問題点を2点取り上げ、その解決策を提案する。

私が職場の問題だと考えることは、①社員とアルバイト間のコミュニケーション不足、②人材育成が進んでいないこと、以上二点である。

まず一点目の社員とアルバイト間のコミュニケーション不足について述べる。

当チームにおけるアルバイトは現場への直行、直帰が基本で、普段社員とは主に電話やメールでの連絡のみになっている。アルバイトの方々とのコミュニケーション不足を少しでも解消する為に、私は事務所や現場でアルバイトの方にお会いした際に話を聞き、顔の見える環境作りを心掛けるようにしている。何か不安があればすぐに相談してもらえるような雰囲気を作り、快く働いて頂ける環境を作りたいと考えている。また、実際に現場で働くアルバイトの方々の声は、お客様についての話や現場から見た問題点など多くの重要な意見を聞く事が出来る貴重な声である。アルバイトの方々の話をフィードバックし、社員や他のアルバイト全員と共有できるシステムを作る事で、多くのお客様からの声や現場の意見が反映される環境を作ることができる。(以下省略)

もし続きを読みたい場合は、一報くださいませ。さて、上記の文をもとに解説をします。

書き出しについては、以前の書き出しの書き方で述べたような構成にしています。ぱっと読んでこれから何が始まるかイメージがわきますよね。

問題点を書く場合は、つらつら書くのではなく、最初に何点あるのかを説明した方が、読み手の負担が軽減されます。

一点目にコミュニケーションの問題をあげています。上記サンプルでは、現状の問題点を指摘した後に、筆者の工夫や解決策を述べる構成にしています。ここは、採点者の方がどれだけ現場のことを知っているかに合わせて内容を変えましょう。チームの状況をよく理解していない方が採点者の場合は、「コミュニケーション不足の理由」をさらに掘り下げます。

「アルバイトの方々にとって、社員は現場のこともよく理解せずに指導をする存在となっている」「社員の態度に横柄な部分が見られる」など、理由を掘り下げることで、問題点をしっかり見えていることを、採点者に伝えることができます。

問題点を指摘した場合、解決策や、現在の取り組みを書くこともお忘れずに。対案を出せないと、意味がなくなってしまいます。実際にそれで解決できるかどうかはわからない部分もあるかもしれませんが、チームや会社のための姿勢を見ている場合があるからです。
以上が今回のアドバイスですが、時間も限られていて論文代行を検討されている場合、書ける屋までご連絡いただければと思います。

 

昇進試験論文代行のサンプル公開


卒論・論文代行の書ける屋です。先日昇進論文のサンプルを読みたいという要望があったので、今日は昇進論文のサンプルを公開します。テーマは、昇進試験で定番の「担当している業務において改善を要すると考える重要課題を一つ挙げ、その問題の原因を分析し、解決するに足る方策を管理職の立場から提示する」ものとします。

まずは昇進論文がどのようなものかイメージをつかんで頂きたいので、早速サンプルをあげます。

1、緒言

本論では、私が担当している業務において改善を要すると考える重要課題を一つ挙げ、その問題の原因を分析し、解決するに足る方策を管理職の立場から提示する。

我が社の売り上げは減少傾向にある。この現状を打破するためには各業務における課題を見直し、解決していくことが重要である。各所における改善では小さな効果しか期待できないかもしれない。だが、それらが重複し関係しあうことで、会社全体というスケールにおいては大きな変革となりうるのだ。一般的に会社全体というスケールで行う方策は、各業務への負担や真に重要な課題を見直す意味も含めて、準備も実行にも大きな調整コストが発生する。その点、各業務を対象としたそれぞれの課題の見直しは、各業務の都合に合わせて実行できることや、それらのフィードバックを基に会社全体での取り組み方へつながるに違いない。

さまざまな改善点があるが、それらが全体の糧になると意識して真剣に取り組んでいく所存である。

 

2、担当業務の現状と課題

ここでは私の担当業務の内容に触れ、その現状と課題を取り上げていく。私の日常的な担当業務は施設管理の担当であり、主な業務内容は以下の通りである。

  1. 発注と契約
  2. 業者との交渉
  3. 計画立案

これらの業務では、施設の状態分析、委託会社との交渉が重要である。施設の状態を把握することは、修繕の必要性や方法を検討するにあたって必要であり、その状態を把握して適切な量と方法による処置を行うことが求められている。次に業者との交渉は、施設管理するために必要不可欠な維持コストを決定する際に多くを占める内容だ。常に発生するコストなので、基本的なコストが決定される。

こうして業務における要点を整理したところ、業務内容の改善として修繕費や委託費といったコスト面が浮かび上がる。業務への報酬に変更がないとすれば、収益改善を目指すためには、業務を行うにあたって費やすコストを減らしていき効率的な運用をすることが求められる。そこで、この度の課題点としては「諸経費の節減」を取り上げる。

 

3、課題への取り組み

この度の節減対象となる「諸経費」としては、委託費、水道光熱費、修繕費、消耗品費

が主となる。これまでもコストの節減は課題に挙げられていたが、この度はより真剣に課題を意識し、より効果的なコスト削減の方策を提示する。

 

4、結言

本論で取り上げたコスト削減とは、便利な言葉ではあるが、実際に業務を行う段階においては難解な方法論である。というのも、これまでの業務において発生していたコストとは、完璧に無駄な点があれば削減しても問題はないのだが、それ以外は優先度の問題で削減される箇所であり、そのコストを省くことで業務のクオリティの低下か担当者の労力増加が導かれてしまうからだ。より安価な運用とそれによる収益増は魅力的であるものの、同時にトラブルを招き余裕を生まない業務内容となる可能性も内包している。

だが、これらのリスクは、コスト削減という手段の効果の大きさを同時に語っている。効果的に達成されれば収益を確実に改善し、間違った運用をすれば、それ相応のリスクを生じさせるというわけである。慎重な利用と削減内容の精査が求められる。

また何より、それを実践する段階においてスタッフの協力は欠かせない。削減したコストの多くは削減した段階で、結果的にも内容的にも業務担当者に等しく分担されることとなる。そこでコスト削減にあたっては会社の業績改善にむけて共に取り組むスタッフ達の協力が必要となる。緒言において、会社全体に働きかけることは高コストな取り組みであると述べたが、よりよい会社作り、よりよい未来を目指すという意味で全体的な協力体制を作ることは重要だ。私も多くの人の協力を得られる様、信頼ある仕事とマネージメントを心がけていきたい。

以上がサンプルです。どうでしょうか?イメージがわきましたか?次回以降の記事では、本サンプルを用いながら、あなたの事例にも当てはまるように解説していきたいと思います。

現地調査もしたけど、卒論がうまく書けない


本日は卒論(部分代行)の依頼を頂きました。執筆者一同頑張らせていただきたく思います。

今回は、「現地の調査も資料収集もしたけど、論文として形にするのが難しい」場合のお話をします。
そもそも卒論の難易度を高めている要素は2つあります。
1つは、テーマ設定。もう1つは、分量です。
それぞれについて述べます。

1 テーマ設定

「テーマが決まれば卒論の半分は終わり」…筆者が大学生のときに、指導教官の方に言われた言葉です。多少大げさだと思われる部分もありますが、「解決すべき(解決したい)問題を正確に決めれば、あとは一直線に作業を積み重ねていくだけ」と解釈するのであれば、あながち言っていることは大げさでもありません。過去にも書ける屋ブログでテーマ設定については何度かお話しているので、詳細は譲りますが、テーマ設定を複雑にしたり、専門家レベルのものにしてしまうと、数か月の卒論作成期間では手におえない場合が出てきます。

2 分量

実際にテーマをうまく設定できた場合でも、分量が多い場合、苦労します。論文はそもそも一直線な文章です。なので、論文の内容に矛盾があってはいけません。5ページくらいの文章(学校の課題の長いレポートなど)であれば、文章を破たんなくまとめることができても、10ページを超えると難易度が一気に高くなってきます。これらを乗り越えて、やっと卒論が完成します。

以上が、卒論の難易度を高めているものとなります。現地調査やインタビューなど、卒論では様々なアプローチを用いたり、普段は行わないことにも取り組むものですが、上記の二点を少しでも意識頂くことで、卒論との付き合いも変わります。

卒論が不安な方は、いつでもお気軽にご相談いただければと思います!

 

 

 

研究発表で緊張してしまう・・・!


こんばんは。夏も蒸し暑い日が続いていますね。
さて、今日は研究発表で緊張せず話す方法についてお伝えします。
まずは、研究発表原稿を依頼された方からのお礼を紹介します。

☆依頼主様からのお礼
多くの方から、ユニークで、興味深い研究発表であると、高い評価をいただきました。
誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

☆☆解説
依頼主様のプレゼンスキルも高いものだと予想されますが、発表は多くの方の視線も浴び、非常に緊張の伴うものです。せっかく素晴らしい研究成果が出ていたとしても、プレゼンがうまくいかないと、研究自体も「たいしたことがないのかな?」と思われてしまいます。そこで、簡単なコツを三点お伝えします。

1 最初にどんな話をするのかと、概要を話す
研究した本人には当たり前のことでも、話を初めて聞く人にとっては、わからないことがいっぱいです。なので、極端な話、弟や妹がいらっしゃる方は、彼らに話しかけるイメージを持つといいでしょう。弟や妹がいない場合は、2つ以上下の後輩に話すイメージで。中には、指導教官や専門家の方も話を聞かれる場合もありますが、専門分野や研究テーマが異なる場合、話についていけないケースも散見されます。ですから、初心者の方にでも通じるように、簡単に話すことが大切です。
そのため、最初に簡単にテーマを述べ、聞き手の負担を緩和するためにもポイントが何点あるのかも説明すると良いでしょう。
例えば、
「本日はプレゼンスキルを磨くためのコツをお話ししたいと思います。今日お伝えするポイントは三点あります。一点目は、最初に全体図を示すこと。二点目は、話はゆっくりすること。三点目は、身近な例を挙げることです・・・:
といった感じです。

2 ゆっくり話す
上の事例で出してしまいましたが、緊張して早口になってしまうと、聞き手にも緊張が伝わってしまいます。また、話が早すぎて、聞き手の理解を妨げたり、時間を大量に余らせる恐れもあります。
ところで、発表の際に、どこを見ればいいと思いますか?手前の聞き手?自分の原稿?
「発表用原稿を見ないと話せないよ!」という方もいると思いますが、観客の気持ちとして、自分の方をちっとも見てくれず、ずーっと手元の原稿を見ている方を見たとき、どう思いますか?
というわけで、発表用原稿がある場合でも、定期的に全体を見渡しましょう。部屋全体を見るほど心の余裕もない場合は、一番後ろの席の方に視点を合わせましょう。そうすると、部屋内の大多数の方は、「僕に向かってはなしかけてくれている」という感覚を持ちます。また、あなたが話しているときも遠くの方を見る場合は実は緊張しにくくなります。

3 身近な例を挙げる
これも上の例で挙げていますね。
「日本の食料自給率は低下しているが、食生活水準を考慮するなら、そもそも自給率という指標に疑問を呈すべきだ」
「戦争中の日本の食糧自給率はほぼ100%でした。自給率は高ければ高いほどいいと思われがちですが、戦争中の日本の食事内容は、ごはん、味噌汁、さつまいも・・・どうですか?この食生活体験してみたいですか?」

いずれも、食糧自給率の指標について説明していますが、前半の話で意味はわかりますか?それに対して後半の話だと、小学生高学年が相手でも通じます(筆者が実際にやってみました!)。
話がそれますが、自給率は、「食糧の貿易をまったくしないのであれば、国内に一切外国の食糧がない」ので、必然的に100%になります。
というわけで、難しい話も、どうしたら誰もがイメージできるものになるのだろう?と考えてみるのも大事なことです。

他にもさまざまなコツがありますが、発表用原稿も書ける屋では承っています。
大事なプレゼンや発表の際には、お気軽にご相談いただければと思います!

夏休みの宿題やレポートが大変だ!


8月になりましたね。最近、当社では、夏休みの宿題の相談や依頼も増えています。

例えば、夏休みの定番「自由研究」を例にあげましょう。自由研究で思い通りに進まない理由は主に2つあります。

1そもそも何をやればいいのかわからない

2そもそも毎日研究を続けられない

では、それぞれを掘り下げていきましょう。

1そもそも何をやればいいのかわからない

「自由」と名がつくため、具体的に何をやればいいのか思いつかず、苦戦してしまうという方は多くみられます。こういうときは、あまり深く考えず、自由研究の定番のネタ(植物や動物の観察、月や星の観察)からぱっと選んでしまうと気がラクになります。「自由」だからと言って、「特別なことをやらなければいけない」という決まりはありません。もちろん研究なので、好きなことや、時間をかけてとりみたいことがあれば、それに打ち込むのが理想ですが、「どうにか宿題や課題を乗り越えたい」と考えられている場合、早めにテーマを決めてしまった方が得策です。また、定番と言われる研究の場合、すでに研究に成功してきた方もたくさんいるため、壁にぶつかったとしても乗り越える方策もたくさんある点でおすすめです。

2そもそも毎日研究を続けられない

夏休みだと、家族の予定や、部活、課外活動など様々なイベントがあり、毎日一定の時間をかけることが難しい場合があります。そこでおすすめしたいのは、そもそも「毎日やらなくてもいいもの」を選ぶか、「3日に一回やればすむ」ものにすることをお勧めします。例えば、「月の満ち欠け」は定番ですが、毎日チェックするのは大変ですが、例えば「三日に一回チェックする」のであれば、負担も減ります。

今回のアドバイスは以上です。夏休みの宿題をテキパキと片付けて、有意義な夏休みになれば幸いです!