レポートテーマの悩み


学校のレポートでお悩みの方からの依頼でよく聞くのが「テーマは○○なのですが、何を書いたらいいのかさっぱり思い浮かびません。」という声です。初めから「これについて書きたい!」と決めている事があれば話は早いですが、必ずしも与えられたテーマに興味がある訳ではないですし、専門外の授業の課題である事もありますよね。

どういう内容を書こうか、何からそもそも手をつけたらいいのか…悩む方が多いと思います。

 

例えば「若者言葉について書きなさい」というテーマが出たとします。若者言葉の何について書けばいいのか、具体的な指示が無いとどうすればいいのかわからない…と感じる方も多いかもしれません。しかしこれは逆に好きに書いていいという自由度の高いテーマで資料も集めやすく、先生は決して意地悪ではありません。

 

①現状を調べる→発展させる

何について書いたらいいのか分からない場合はひとまず「現状を調べる」事をしましょう。現在よく使われている若者言葉は?その意味は?特徴は?そこから掘り下げていくと、過去にどういう言葉が流行したか、若者言葉はいつから存在しているのか、など様々な方面に話を膨らませる事ができます。以前紹介したciniiやGoogle scholar等を利用して若者言葉について書いている論文等から資料を集めるのも良いでしょう。

 

②集めた資料から何が言えるかを考える

例えば若者言葉について調べたところ、以下のような資料が集まったとします。

 

★  若者言葉は音楽文化と密接に関わっている

★  言葉が乱れるのは正しい日本語を親が教えないからである

★  言葉の変化は日本の文化の衰退を意味している

★  言葉の変化はインターネットが影響している

★  言葉の変化は異文化の導入、グローバル化の象徴である

 

ここから自分は何を言えるだろうか?と考えます。

例えば「若者言葉は異文化の融合の象徴であり、言葉の乱れではなく発展だ」という肯定的な考えを書いても良いですし、「言葉の変化は日本語の乱れ、文化の衰退だ」という否定的な考えを書く事もできます。

 

③決めた結論を証明する

では、ここで否定的な「言葉の変化は日本語の乱れ、文化の衰退だ」という事を書こうと決めたとします。上で集めた資料からそれを証明するのに使える資料はを以下のように絞ります:

 

★  言葉が乱れるのは正しい日本語を親が教えないからである

★  言葉の変化は日本の文化の衰退を意味している

★  言葉の変化はインターネットが影響している

 

ここから更に話を発展させる為に資料を付け加えて肉付けしていきましょう。子供が親に繰り返し「なんで?なんで?」と聞くかのように、自分が書くこと一つ一つに「何でそう言えるのか」を証明していきます。CiniiやGoogle scholarをここでも活用し、過去に同じような事を研究した方の論文やデータを探し、自分が考えている事が正しい事を証明しましょう。

 

★  言葉が乱れるのは正しい日本語を親が教えないからである

追加裏付け資料:子供は親から繰り返し言葉の間違いを指摘させる事で言葉を覚える。働いている両親が多い現代の子は親から言葉の間違いを注意されない。学力低下により親の学力も下がっている事も問題である。

 

★  言葉の変化は日本の文化の衰退を意味している

追加裏付け資料:日本語は本来「1言えば10わかる」という文化だが、言葉の裏の意味まで理解できない人が増えている。カタカナの単語が増え、本来の日本語の利用が徐々に減っているのではないか。

 

★  言葉の変化はインターネットが影響している

追加裏付け資料:インターネットにより会話をする機会が減り、声の調子や言葉の間から意味をくみ取る能力が薄れてきている。インターネットは家族内での会話を減らし、親子が言葉を交わす機会が減っている。数年前の携帯電話利用者は電話を多く使用していたが、現在はメールを多く利用している傾向がある。

 

このようにさらに深く「なぜなのか?なぜそう言えるのか?」と掘り下げて資料や過去の論文を探し、「○○さんもこう考えてる!」「○○さんはこう言っている!」「○○さんの研究結果からはこんな事がわかる!」と、自分以外の人が集めた資料や証明している事などを裏付け資料として含ませていきましょう。

 

上の資料をきちんと文章にまとめ、「はじめに」と「考察」を前後に付け加えるだけでざっくりとですが、レポートが出来上がります。意外と簡単に出来るような気がしてきませんか?テーマについて深く思い詰めず、とにかくテーマついて何でもいいので調べてみましょう。

 

前にも書きましたが、自分の考えだけではレポート、論文は書けません。

この人も、この人も、こんな人もこう言ってるんだから自分の言ってる事は正しいでしょ?と考えながら、強い味方を何人も自分に付ける気持ちで資料探しをしてみて下さいね!

卒論の資料の集め方


論文は自分の憶測だけで書くことはできません。

必ず自分の言いたい事を裏付け、証明する為のデータや資料を提示しなければいけません。

しかしここで悩むのが「どこで、どうやってその資料を入手すればいいの?」という事ではないでしょうか。教科書や大学の図書館、本屋だけではなかなか見つからないものです。ゼミの研究テーマとして指定されたのに、大学図書館で見つけた本が1冊だけ…これで何が書けるんだろう…。そんな絶望的な気持ちになった事がある人も居るでしょう。そこで幾つか資料集めに役立つ情報をお届けしたいと思います!

 

国立国会図書館 ←クリックして公式HPへ

国立国会図書館の東京本館は、なんと日本国内で出版されたすべての出版物を保存している日本唯一の図書館です。所蔵資料をインターネットで調べる事ができ、事前に欲しい本があるか確認する事ができます。関西館も京都にあり、都内には国際子ども図書館もあります。

利用者登録をしなければこの図書館は利用できませんので注意しましょう。満18歳以上の方なら誰でも申請できますが、申請書の記入、本人確認証のコピー等が必要です。詳しくはホームページをご覧になるかお問い合わせ下さい。

 

国立国会図書館は大変魅力的な図書館ですが、東京と京都の二箇所にしかありません。住んでいる場所が遠かったり行く時間が取れなかったり、行きたくても行けないという声も多いと思います。忙しい合間に論文を書かなければならない際、どうにか自宅に居ながら資料を集められないか?と思いますよね。そんな素敵な方法が…実はあります!そこで役立つのがインターネットを利用した論文検索サービスです。

 

CiNii(サイニィ)  ←クリックして公式HPへ

日本の論文・図書・雑誌などを検索できるサービスです。過去に行われた研究のデータや論文を検索する事が可能です。論文データはpdfで閲覧、ダウンロードできます。CiNiiに登録し、指定の金額を払わないと閲覧できない有料の論文も一部ありますが、無料のものも多くあります。

Google Scholar(グーグル スカラー) ←クリックして公式HPへ

Goggleが行っている論文検索サービスです。CiNiiと同様、キーワードから論文を検索する事ができます。論文はpdfでダウンロードして利用できます。Google Scholarでは英語の論文等も検索できるので、英語論文を書かれる方には使いやすい検索エンジンです。

 

欲しい資料がきっと見つかると思います。

必ず、本や論文からの引用には出典を明記し忘れないように注意してくださいね!

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