課題図書を読んで昇進論文を書くには?~ジョゼフ・ミケーリ 「ゴールド・スタンダード」を事例に


論文代行の書ける屋です。今回は昇進論文のサンプルとして、ジョゼフ・ミケーリ 「ゴールド・スタンダード」が課題図書に出された場合にどんなことを書くかあげてみます。簡単に言うと、リッツカールトンのお話です。

「業界最高水準のサービスを提供したい」「ブランド化したい」と経営陣が強く考えている会社ではこういった本を課題図書として昇進論文の題材にされることがあります。では、以下にサンプル論文を記載します。

優れた文化を築くのは時間や労力、努力の積み重ねである。ザ・リッツ・カールトン・ブランドという文化は創業者セザール・リッツの代から始まり、リッツ・カールトン・カンパニーの設立、マリオット社による買収、そして今に至るまでの100年以上にわたって作り上げられたものである。そのサービス内容、理念の一貫性もさることながら、高級ブランドの形成には「老舗」というイメージ要素もある。高い水準のサービスを長い間続けてきたことが名声につながっているのである。しかし、作り上げてきた文化が壊れるのは一瞬である。企業やブランドの発展と没落が、世界史上の国や文明のものと似た性格があるという認識は決して突飛なものではないだろう。特に、ホテルのブランドは信用によって支持されている部分が大きい。一度失望されると再び信用を勝ち得ることは難しいだろう。その意味でも、衰退は数字の上では少しずつ進むかもしれないが、実質的には一瞬である。
今後もリッツ・カールトンはこれまで同様の経営方針により成長を続けると考えられる。少なくとも、前掲したように前社長ホルスト・シュルツィはある意味前時代的ともいえる、客層を限定した経営方針のもつ意義を意識していた。経営陣に、リッツ・カールトンが何を求められているか、という意識がある限りこのスタイルはぶれないと考えられるし、その限りはリッツ・カールトンの地位は安定のものであると考えられる。
一方で、近年の成長戦略や急激にホテル軒数を増やしていることは気がかりである。リッツ・カールトンは高級ホテルであると同時に大手チェーンでもある。しかしその規模拡大には細心の注意が必要だろう。どこか一か所でも評判の悪い支店があればブランドに傷がつくことになりかねない。グループの規模を広げ、収益をあげつつ今までの評価を保持するためには、これまで同様の非常に厳しい職員採用、そして徹底した社員教育が最重要となるだろう。そして経営方針にぶれを生じさせないことである。リスクがないわけではないが、リッツ・カールトンは今後も最高級ホテルの地位を保ち続けることができる体制を持っている。大きな過ちを犯さない限りはその名声はゆるぎないものであるだろう。

(サンプル論文ここまで)

リッツカールトンの歩みや経営方針をまとめるとざっとこんな感じになります。もし同書を課題図書に指定された場合は、上記の内容を踏まえながら、ご自身の業務にどのように当てはめていくかを検証したり、課題を整理頂けたりすればと思います。

 

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