こんにちは、顧客サポートの山下です。
テーマを決めて、論文を書きだしてみたものの、どんな資料を探したらいいのか分からないし終着点が見えなくて行き詰っているという方、いらっしゃいませんか?
弊社に寄せられる相談の中でも非常に多いこのようなケース。
共通して大半の方が『それについて調べて何を明らかにしたいのか?』とうい事を決めずにただ資料をなんとなく集めてその内容をまとめただけの状態に陥っているのです。
例えば、『日本社会の高齢化』というテーマに決め、資料収集を行ったとします。
日本国民の年齢と人数のデータや、日本にある高齢者用施設の数、高齢者が多い県をランキングしてみたり、データをまとめたものの、そこから先何について書いたら良いかわからず、手が止まってしまいます。これではただ『日本の高齢化の現状はこうですよ』と説明しているだけのただの説明文で終わってしまいます。
大切なのは、『日本社会の高齢化』について調べた結果、何を明らかにしたいのか、つまりは研究の目的です。
ざっくりとしたテーマを決めたら、もっとそこから突き詰めていってみよう!
・ 高齢化した結果何が問題になっているのだろうか?→介護者が居ない、貧困高齢者の増加、若い世代の年金負担
・ 高齢者も働ける場は作れないだろうか?高齢者の収入を上げる事でのメリットは?
・ 徳島県上勝町は高齢化しているのに老人ホームが廃止されている。高齢化社会の問題を解決する糸口はここにあるかもしれない!
・ 海外で成功している事例はないだろうか?高齢化が進む外国と比較して日本が参考にできる事はないだろうか?
・ そもそも根本的に高齢化が進む原因と少子化に目を当ててみてはどうだろう。
…このように色々な考えがここから広がっていきます。
少し高齢化についてリサーチするだけで、上に書いたように徳島県上勝町のニュースも出てきますよ!まずは気になるテーマについて調べてみて、自分が興味を持った内容をもっと掘り下げていってみよう。
『原稿は途中までできていますが、ここからどう書けばいいのかが分かりません。まだ研究の目的が決まってないので、目的も教えて下さい』
このような依頼を頂く事もございますが、行き詰るのも当たり前です。
研究の目的が明確でないと、書き進める事ができません。
論文を友達に話すものだと置き換えて考えてみるとわかりやすいかもしれません。
【悪い例】
「日本の高齢化の現状ってね、こうなんだー。」と友達に話したとします。
「そうなんだ、知らなかった。それで?」って返ってきちゃいますよね。肯定も否定もできません。事実を聞かされただけですから、そうなんだとしか言えません。
【良い例】
「日本の高齢化の現状はこうなんだけどね、こうしたら変えられると思うんだ」と話したとします。それに対して友達は「いや、私はこうした方がいいと思う」と返す事ができて話題が膨らみますよね!こういう議論が行えるようなテーマが論文のテーマとしてふさわしいものです。
調べた結果何について明らかにしたいかによって収集する資料が大きく異なってきます。目的が決まらない時は資料を集めて読み込みながら、気になるテーマや書きやすいテーマを考えていきましょう。研究の目的まで含めてのテーマ決めですよ!