卒業論文に取り掛かろう!その②


さて、前回の記事で資料を集めた後にどうすればいいのかを書きましたが、その次のステップを説明します。これが前回の「卒業論文に取り掛かろう!その①」の記事で挙げた集めた資料とそれに書かれてある内容等のリストです:

 

テーマ「日本人の食生活の変化」

本① 米の消費が減り、パンの消費が増加している。(グラフ)食が欧米化している歴史。

本② 子供の食と発育について。米の方が腹持ちが良いから集中力が長く続く傾向にある事など。

論文③ 児童の虫歯の増加とおやつの関係についての研究。

論文④ 外国で流行している日本食について。何故流行しているのか。(体に良い、味が繊細、など)

本⑤ 日本に住む外国人の増加について。国際化する日本。

 

さて、次にここから何が言えるかを考えます。

国内のパンの消費が増加しているが、米の方が発育に良い。子供の虫歯が増えている。外国では日本食が注目されている。日本に住む外国人が増えている。

これらの事実が何を証明しているのかを考えてみましょう。

例えば、日本の食文化が欧米化している事によって様々な子供の発育への悪影響、虫歯の増加に繋がっていると言えますよね。日本食が欧米食よりも体に良いという点から外国でも日本食が注目されているという事実もあり、日本食の良さを日本国民も再認識する必要があるとも言えます。また、日本に住む外国人の増加により様々な国の食べ物が日本で食べられるようになった事は食の欧米化に日本が傾いた原因である、と関連づけられそうですよね。

→これが論文の「考察」に繋がります。

つまり、自分はこれらの資料から何が言いたいのか、何を考えるかという事です。

 

では、どの順番で書くのかを整理しましょう。

これがそのまま章立てになります。

 

第一章 本①食の欧米化

第二章 論文③ 児童の虫歯の増加とおやつの関係についての研究。

第三章 本② 子供の食と発育について。

第四章 論文④ 外国で流行している日本食について。

第五章 本⑤ 日本に住む外国人の増加について。国際化する日本。

 

今回はほとんど資料のリスト順に並びましたが、このように集めた資料をどのような流れで使うかを決めます。1つの本に複数の内容がある場合はそれぞれ何番目に使うかを分けて書くと良いでしょう。

 

ここまで来れば、もう論文の枠組みは出来上がりましたね!

あとは本の内容をまとめ、引用しながら各章を仕上げ、「はじめに」と「考察」をくっつけたらざっくりと論文が完成します。

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昇進論文の書き方をインターネットで調べると、論文の構成や書く内容については詳しく出てきますが、書き方のコツ等はあまり出てきません。書き方を調べながらきちんと作成して提出したものの、上司からダメ出しされて書き直すように戻されたという相談を受ける事があります。そこで、書ける屋では少し細かい書き方のコツを紹介したいと思います。

前回の記事にも書きましたが、現在職場で抱えている問題の解決策を人任せなものではなく、自分が主体となって解決していく策にしなければ評価されません。具体的にどういうものなのか、実際に相談を頂いた添削前の昇進論文から例を挙げます。

 

「顧客ニーズを社員に考えさせます」

「点検内容をフィードバックさせます」

「研修を行い、お客様対応をレベルアップさせます」

「お客様に全員で声をかけて出迎えさせます」

「社内行事には積極的に参加させ、目標意識を高めます」

 

これでは、現在の社内の問題は全て部下の出来が悪いからである、と聞こえてしまいます。「私がしっかり舵を取り、問題解決に取り組んでいきます」と締めくくられていたのですが、この解決策の書き方では部下に命令しているだけで自分は見ているだけの威圧的な態度に聞こえます。

では、どのように変えればいいのでしょうか?

 

「顧客ニーズを社員に考えさせます」→「顧客ニーズを社員全員が把握し、意識しながら業務に取り組めるようにミーティングを積極的に行う事が必要である

*自分もミーティングに参加し、意見を出し合う、話し合う姿勢が見られます。

 

「点検内容をフィードバックさせます」→「点検内容のフィードバックが確実に行われるように社員に声をかけ、確認しながら自然とそれが行われる風土を作ります

*今まできちんと行われていなかったフィードバックがきちんと今後当たり前のように行われるような環境を自分が中心となって作っていくというリーダーシップと、部下に声をかけ、常に気にかけている良い上司像を作ります。

 

「研修を行い、お客様対応をレベルアップさせます」

「お客様に全員で声をかけて出迎えさせます」

→これらは書き方が少し威圧的です。

上の例でもそうですが、「○○させる」という言い回しは人に何かをするように仕向けるという強い意味があります。「これに従え!」と強制して部下に何かをさせるのは、上司である立場を利用して命令すればいい事なので言い換えてしまえれば「誰にでもできること」です。また、立場を利用して権力でいう事を聞かせているように聞こえてしまいます。

 

例えば、

お客様対応のレベルアップを図るために研修を行います

お客様には全員で声をかけて出迎えるように社員を促し、自ら積極的に声を出して皆の手本となるように努めたい

など、同じ内容でも書き方を少し注意するだけで高い評価を得る事ができます。解決策の具体性も増して、内容の濃い論文を書くことができるでしょう。